桜の花舞うこの時に/ひだかたけし
 
真っ直ぐ容赦なく進む時間に
春、桜の花 絢爛に舞う

花道、進み全身を浸せば
不思議なくらい、
瞬間 瞬間 現れ出て

花吹雪はいずれ
私という存在に垂直に降り
時間という緩慢な容赦なさ、
引き裂き溶解させる

花道、進み全身を浸せば
遠い未知の反映、
直に現れ出て

私という存在 真っ二つに切断する
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