篇奏星/あらい
ガラスドームに納められた臍帯届の吐息でしょうか
鏡に移した蒼穹と対岸は臙脂のコテージに存在を求めます
翻された片腕が不器用に曲げられるのを
黙って、置いて
絶景を広げる設計図に
うつろう野原と大きな雨露を延ばします、
繕われた裸のものを、
運命と貼り付けて染シ舞いましょう
グラスにスープを、
土壌に螺子を蒔き、広げた羽根を巻き込ませた、
、のろのろとしたときの蝸牛と
飛散なものです。
漆和紙の鷲が際から回想へ 一文字に結んでみました
間から上階へ滑るよう、
そろそろと零れる 氷菓子の
乱雑に撒き散らした羽根をかき集め
ずっとずっとそうやって
熟成に至る少しのワインの成分を
整合な天理のように知っています、
女神は基軸と奇術と
カラダを合わせました。
たぶんそれが間違えのない好意で
天鵞絨の点状に染み付いた烙印です。
こちら側から神格化した、あかつきを
グラシン紙の落書き、種と畑と呼吸をのこして
白紙に戻した血はなによりも清らかに流されました、
空白部位に宛がう、砂丘の柵に、或る名を探しています
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