ドライフラワー/
ミナト 螢
恋が終わって
首を吊りたい
花屋に売ってる
ドライフラワーみたいに
枯れても
悲しみたくはない
もうこれ以上
色を失くさないし
だからこそ
安心して見れた
乾いた花びらが
死化粧をしたように
黙っている
もう傷付くのは嫌だけど
まだ手を振ることは
忘れていなかった
いつか花束を抜け出して
誰かの側で話をしながら
栞になって風と戦う
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