夜想35/ひだかたけし
 
あるもの
内面、微か
曝け出す

この夜陰、

それぞれの
場所 
にて、

沈黙の響き

拍を刻み
生あるもの
生なきもの
それぞれの
価値、
告知しつつ

名無しのごんべぇ にて

あるもの に、

時 伸び広がり
意識 落着し

静かさといういきもの包むこの白い小部屋にて

痩身の私に 只微笑む、

在る 。




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