余韻/
ひだかたけし
早朝、
霊前に
魂の漂う
匂い立つ骨
焼いた肉の
ただ鳴る残響
昼間、
庭先に
桜の花芽
ちらほら
開き弾け
ノンセンスな
命の歓喜
躍り始め
夕暮れ、
傾く
太陽に
燃え滾る
その力動
思考の如く
不可思議
両性具有の魂は夜に花開き、
霊前に花芽の頃の想い出を語る
新しい月は白く浮き立ち自らの由来を語りながら、
止まったように流れ動く輝雲の意志を追う
なんだろう?この 奥深い高みから眼差す余韻
異様に渦成す木霊が不断に胸に響く
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