俗説。我らが啼泣/あらい
まらず地に足はつかない、自分の思いなんてあてにならないもん、誰だって、誰でもいいんだよ。感情さえなければ物語ならば、オモシロくなれるのになあ。まっさらに書き換えられたらいいんよ。
さてこの写真の人物に見覚えはありますか。 定説はつちのなかコラージュされた遺影には交差点で行き交う人々が映し出され続けている。しかしモノクロの花で飾る、しわしわと言ったらなんだか黴臭いみたいだった。だからそっと目を逸らして、エロいことオモショイ事、感情に素直に、言いたいこと纏まらなくても、どこか誰かにぶつけてももう、
どうせ暮れ泥む黄昏は目前に控えていた坂道に転じる。
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