夜想34/
ひだかたけし
この白い小部屋に
あるもの、あるもの
すべて名を失い
無意味と化し
ただ、
在る という意味実感
再び浮き彫りになる今宵、
微睡みの覚醒した意識に
感情というもの露わになり
感情を感じながら
感情という位相にて、
あるもの、あるもの
それら内面に入り込み
ながら、
あるものノ 在る という意味実感、
それら内面奥深くからの響き
未知鳴るヒビキ意味なきイミ
と認識し、
今宵の夜想を締める。
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