刺激のあるものが食いたいって誰もが思うけど/ホロウ・シカエルボク
合よくガトリングガンでも落ちていないかなときょろきょろしていた
そしてそれは本当に落ちていた
そう、それは本当に足元に落ちていたんだ
拾い上げて正面に構え
トリガーを引くと飲み過ぎた時のゲロみたいに
ガトリングガンは途方もない量の弾丸を放出した
それは群衆の頭部を片っ端からぶっ飛ばし
気が付くと血の海にくるぶしまで浸かっていた
つまりそれはどこか
室内での出来事だったってわけだ
部屋から出ようとしたが
大量の血液はボンドのように脚に絡みついて
少しも身動きがとれなかった
まだなにかが起こるのかもしれない
一人残っているのはおさまりが悪いのかも
日が暮れる頃に具
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