刺激のあるものが食いたいって誰もが思うけど/ホロウ・シカエルボク
何処に行こうが何をしようが
自分に出来る以外のことは出来はしない
落ち窪んだ目をかっ開いて
その瞬間の最善の選択を
日曜日、朝六時
路地裏でカサカサになった
雀の死骸を見下ろしていた
すぐそばを歩く一匹の蟻も
まるで興味の無い様子だった
まるで地面に描かれた絵のようだった、雀
奇妙なほど暖かい春の朝だった
コンビニで手に入れた切り刻まれた手紙
復元してみたら殺害予告だった
どうしてそんなものを捨てなければならなかったのか?
「殺」という字を間違えていたせいかもしれない
それはある意味で
衝動というものの象徴的な表現だったのかもしれない
二年ほど精神
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