モリントの空/モリマサ公
だあることをつづける
花束みたいな仮死のプリズム
そのときわたしもすごくエモくて
叫び足りない感満載、架空が湧き出て
最近、家がわからなくなったりする
夢と現実の境に折半された
異次元ポケット
ドアとドアとドアのはざかいに
セントラルパークで眠りこける飲んだくれも
無邪気でかっわいらしー赤ん坊も
すれちがいざまに会釈していく女子も
破水してゆく、恥ずかしい
恥ずかしいあなた
恥ずかしい地球
でも
これが幸せでなきゃ何が幸せだっていうの
世界中で一番泣きたい人たちよ
世界中で一番発狂している人たちよ
水平線に首吊りの首の陰が言う
「生きてたのだよ、きみもわたしも目一杯」
ぶらさがってスカートはいて恋して
殺す、突然たくさんの波が打ち寄せてきて殺す
たくさんの生命体、殺す
十指のあいだに流れ落ちるのは
これは意味なき真紅の体液
茫洋として低い空をみた。空をみたんだ
(小林レント氏との共作)
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