Wake Up Dead Man/ホロウ・シカエルボク
 
ている自分とはまるで違うものがそこにはある、そんなものの方がそいつ自身をずっと上手く語っているんじゃないかって―そんな風に感じられてとても好きなんだよ、ある程度の人数を相手にするには、イメージを利用することは確かに重要なことかもしれない、だけどやっぱり、時々はそこからはみ出してくれなくちゃ…自分にも分からないものの為に作らなけりゃ、創造物なんてものにあんまり意味はないような気がするんだ、夕日が沈み切る前に家に帰ろう、妙に痒い目の縁を指で撫でながら、汚れ切った側溝に唾を吐いた、一日中暑くも寒くもなかった、時々はそんなことが妙に忌々しく感じられたりもするんだよ。


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