天空舞踏/ひだかたけし
 
燃え立つ
オレンジに
黒々と縁取り

垂直に降る音群
声艶めき伸び広がり
深い青の世界に浮き立つ

私は他人、己を外から観ている  

時空からはみ出て
蓋然性を蹴散らし
異常な太陽の輝き
眠ったままの青空
その瞳に矢を放ち
感覚溶かしながら
己という輪郭保つ


天空舞踏、


燃え立つ
オレンジに
黒々と縁取りながら

私は今 ひとつの思考体となる




戻る   Point(3)