天空舞踏/
ひだかたけし
燃え立つ
オレンジに
黒々と縁取り
垂直に降る音群
声艶めき伸び広がり
深い青の世界に浮き立つ
私は他人、己を外から観ている
時空からはみ出て
蓋然性を蹴散らし
異常な太陽の輝き
眠ったままの青空
その瞳に矢を放ち
感覚溶かしながら
己という輪郭保つ
天空舞踏、
燃え立つ
オレンジに
黒々と縁取りながら
私は今 ひとつの思考体となる
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