挑むのなら本気で/ホロウ・シカエルボク
 
ーの詩を読みながら
チョコレートをきちがいみたいに口に投げ込むとき
身体の中で回路が切り替わる音がするんだ
そんな現象のことを上手く話すことが出来たらいいのにな
遮光カーテンを引いたままの窓
その隙間に見える光が一番明るい
だからカーテンは下手糞な閉め方をしておいたほうがいい
それだけでノートに綴る詩は
一行か、二行気の効いたものになるだろう

カーペットに洗剤を吹き付けて
シャンパンの染みをきれいに落とした
人生はいつだって新鮮なものさ
たったひとりの部屋でぼくは
「ハレルヤ」をうろ覚えで歌う


神はそこに居る
ぼくはふざけて
そいつの額を指先で弾くのさ

戦争の始まりだ


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