夜想26/
ひだかたけし
砂漠の天空に
荒涼と輝く太陽、
孤絶 私を殺すなと
喉を震わせ
声 発しながら
渦巻く無機物に恐怖
吐き出し 切り
到来する 微睡みの覚醒の内、
肉に熱、
貫かれ
心に言葉、
湧き溢れ
ふと 気付くと、
この震える宇宙 春 ちかづく。
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