夜は明けないのだろうか/坂本瞳子
 
気持ちはとても疲れているのだけど
なんだか眠りにつく気がしないのは
気持ちが落ち着いていないからなんだろう

だからといってどうすることもできやしない
目蓋は落ちてくるのだけれど

この先数週間埋まっている週末の予定を見ると
なんだかうんざりしてしまう

逃げ場がない訳ではないのだけれど
気持ちが休まるところを求めているのだろうか

もうなにもかも訳が分からなくなっているのかもしれない
どこまでも続くトンネルの中を走り続けているような感覚で
光が見えずに不安に包まれてどこまでもどこまでも

いやいやそんなことはない
明けない夜はきっとないから

だから眠っている暇なんてないよってことではないのだけれど
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