女學生日記 五十四/TAT
んだから」と再三たのまれた
讀みたければ自分で借りればよいのに私の名前で書くなんて不思議なことをする美ィちやんだと思つた
雨ちやんに話したら「その本はきつと不可ない本でしよ そんなことすると福本先生が變に思はれるわ」と言はれたので「いやよ」とことわつて居いた
六限は自習をした
吉田先生はそんなに批評をして下さらないけれど島先生はとてもよく批評をして下さるので日記を見て頂くのが待遠しい
夜篠塚さんの家へお人形を作りに行つた
昨夜の火事で急に恐しくなつたので火元を見て寢た
※
井田さんはどういふ積りでせうか
断つた事は大変よろしい
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