寿司屋にて/
服部 剛
歌唄いの友達に
茅ヶ崎の寿司屋から
LINEを送った
「ネタの並びが
顔のようである」
今頃君は
八王子のライブハウスで
ギターを掻き鳴らしているだろう
僕がそっちにいなくとも
君がこっちに来なくとも
LINEは
僕等の縁(えにし)をつなぎ
それぞれの夜に
夢を見る
あ
木目の卓に置いた
スマホが、ぶるっと鳴った
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