夢のうたの中/秋葉竹
 

  

まだ若いころ、

青葉の丘陵に登り、

朝から晩までなにもせずに、

ただ蒼空を眺め、

風の音に耳を澄ませ、

たまぁに遠くから聴こえてくる、

自動車のクラクションに、

人の気配を感じたりしたんだ。

そぉいえば、

最近この国では、

クラクションの音を聴かないなぁ、

きっとみんなが、

やさしくなったからなんだ、

泣いて、泣いて、泣きつづけている、

日々はもう終わった

頑張って、笑って、

そうやって

すこしづつでもいい

しあわせだと想える日々を

待っている。

止まってしまった
[次のページ]
戻る   Point(2)