夢のうたの中/秋葉竹
まだ若いころ、
青葉の丘陵に登り、
朝から晩までなにもせずに、
ただ蒼空を眺め、
風の音に耳を澄ませ、
たまぁに遠くから聴こえてくる、
自動車のクラクションに、
人の気配を感じたりしたんだ。
そぉいえば、
最近この国では、
クラクションの音を聴かないなぁ、
きっとみんなが、
やさしくなったからなんだ、
泣いて、泣いて、泣きつづけている、
日々はもう終わった
頑張って、笑って、
そうやって
すこしづつでもいい
しあわせだと想える日々を
待っている。
止まってしまった
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