鉄砂川にて/
soft_machine
火を吐く タイヤの山から
長い欠伸で
鉄砂を見
遠くの街の 粉っぽい音が
吸いこむ胸 空に游ぐ
鈍い輝きを握りしめ
泥濘に踏みこむと
匂いが違う
あと少し の繰り返し
鉄砂は 濁り
身を震わせる
汀は蛙たちの骸でいっぱい
冷たい縛めから逃れ いつか
羽虫みたいに飛びたい
鳥に襲われても
網に絡まれても
風の中でも 真っすぐな
青い狼煙が呼んでいる
流れに逆らう
細い鉄砂の源
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