ナハティガル/ちぇりこ。
 
「星ころし」

悲しいことがあると
星を見ていた
お姉ちゃんは夜に泣く
一番小さな星を探していって
順番にころしていた
悲しいことが多すぎて
埋葬された星の数は
あと一つで百になる
わたしはまだ生存している
一番小さな星を隠した
ポケットの中で
シャリシャリ音がする
しっ!気づかれちゃうよ
わたしは一番小さな星を
首飾りにして
お姉ちゃんにあげる
埋葬された星たちは
星標べを辿って葬列をなし
今夜わたしの窓辺にやってくる
そんなおとぎ話を信じていた
無邪気な夜の子



「星あそび」

ごうごう と
星の流れる夜には
妹はわたしのベッドの
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