夜の変化/
soft_machine
ほこりひとつほどの穴が
語り始めたという樹木
転がるがそれより痛む
青いリボンに触れる時
手書きの不吉の使者が来る
銀光が告げる時刻
ためた鏡を洗う王
変わるがわる伸びたり撓ったり
狼煙はピアニシモで
ため息、それでいて器械
瞳がとても丸すぎて軟すぎて
雪をうけるには早すぎた
こおりつく竹の響
はがされる泪の鱗
孤独に起るあらゆる変化は唐突
こころになるには赤すぎた
耳をすますひとつぶの椿
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