あるもの/
ひだかたけし
あるもの
ただ、
在るもの
この、
沈黙の取り留め無さ
名付け以前の異様な密度
ソレは、
ナニカに触れて
ナニカを浮かび上がらせ
保ちつつ、
あるもの
ただ、
在るもの
光輝く太陽が
世界という名を照らし出す
のだとしたら
、
太陽の沈んだ
この夜の世界という茫漠は
いったいなんなのか
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