息災/あらい
 
   数多 彼方 貴方へ
    忘れちまった面影を頼りに、生きる、

わたしは、わたしとして そのひをあびる

なないろの雨の詩を捧げ、
 偶然の天秤は 可視化、
  両手両足をなかほどに おとし

    けのびする(冷却された 受け皿の 模様)

泥沼の生簀にて
 どこまで活けるのか、

  息が続く限りに 域を確かめるように はばたく
   死海は当然、自重落下。白椿の首を思い、描く。

                種とは記憶である
               聞き齧った立ち話を
                  車掌が鷲掴み
 ちりぢり。
   プレイヤーは針をやどした、一つくしゃみにて、

2022-01-01
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