途上の人/ひだかたけし
漆黒に青銅の響き、在り
ぽっかり開いた穴、広がり
忘却される在ることの去来
ワダチ確かに途上に刻まれ
不断に崩れ落ちる祈念の海
私たち、常に途上の人
叩き漂いエンジン吹かし
憑依したアクマに貪られ
この謎に波打つ世界、
一枚一枚剥き露に剥き
内奥の響きの余韻、
空の高みに放ち
忘却し、
漆黒に青銅の響き 在り
ぽっかり開いた穴 広がり
新たに改め、
到来した浄福の朝 光充ち溢れ
一歩、踏み出す足下
異様な世界の力動に
人 目覚め、
また目醒め、
二歩、踏み出す
限り無い未知へ
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