夜想8/
ひだかたけし
この夜、この時
鮮明、際立ち
あるもの
ひびくもの
それぞれ
そこここに
在る
名指される以前、
それぞれの位置に
落ち着き静まり
それぞれの
在るという
意味なき意味 帯び
知覚と思考、
一気に同時に
生起し
直観、
言葉以前 言葉以降
捉え掴み取り感じる
すべて在るもの響くもの
この夜、この瞬間
伸び拡がり持続し
わたし、
ただ あり
熱、貫き
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