はだし/soft_machine
 
夜がさびしいすすき
街灯の猫はひとり
角のひとりっ児

すれ違う誰かさん
くり抜かれ ひらく月いろ

愛しか知らない
感じる痛みすこし齧る
とじない唇
みがいた歯
繋がる線を 択べない

ほらまた 消えてゆく星を背に
留まる音と風
細くて 千切れても
抵抗を やめない

裸足でひろがる 夜
砂浜を駆け抜けると

ひとり私も 海





戻る   Point(1)