和歌 勉強中 1/為作
き
(ビルに囲まれて暮せど、空が重いので、
和歌から自然の習いを眺めている)
冬の木の 枝とかれはの えにしをはなかみ
いまし言の葉 こころもとなき
(冬の木の枝と枯葉の縁が頼りないので、
今の言葉がぼんやりとしている)
歌ふべきに はや鳴らすべき 弦なれど
夜なればかく 口ずさむばかり
(歌わなければならないので、弦をほんとうは早く鳴らすべきだど、
夜だからとにかく口ずさむしかないなぁ)※はや ほんとう/早くの掛け言葉
病み伏せど 夢のなかには いたづらに
すくよかなるは あやしかりけり
(体調が悪く寝ているのだけど、
夢の中では元気なのは不思議だなぁ)
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