コカインスェット/モマリサ公
なんだか灰色の空だな
シャブ中で捕まっている夫と
くらしていた家は
おじからかりていたもので
おじは今
母の働いている透析の
病院の
院長先生をしていて
このお正月に
すべてか
らっぽになった
その家をみにいって
母に
「なつかしいなあ」
と携帯から
電話をしたという
今年は
たくさんスノーボードにいこうと
ウェアを新調したり
板やビンディングと
いった用具を
そろえたけれども
仕事がなく
年末のイベントで
ひとにたよりすぎた
ためにお金がない
日々自分の力が
弱くなってきたのをかんじる
「もう充分に生きたのではないか」
生きる
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