パンの朝、蜂蜜の朝/はるな
 


熊たちは夜をかみ砕き
蜂蜜の朝を得た
意味の羅列を踏みこえて
あたらしい夢をみるんだ

配管 像 通勤ラッシュ
茜色 ポリタンク 出されない葉書
僕の隣は空き続ける
なされなかったことを考えだすと
とたんにパンは焼け焦げる

大丈夫、まだ
空が落ちるまで 少しあるから
という
メッセージは誰にも
聞かれない


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