春ニシテ君ヲ想フ/ミナト 螢
 
誰もいない
海なら
押し寄せる波で
君を抱きたい

激しくて
離れられない
そんな運命を
信じながら

忍者のように
足音を消して

昼の真ん中で
鏡を見よう

寒そうな

開く前に
重ねて

君が引いた
アイラインの先を
一緒に辿りたい
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