ニュー・イヤーズ・バット・オールド・イヤーズ/ホロウ・シカエルボク
何も始まったりしない
何も終わったりしない
俺たちがその時々で
都合のいいものを拾っているだけなのさ
凍てついた街路
野良猫の悲しみが
センターラインの上で真っ二つに裂ける深夜
未確認飛行物体は誰にも気づかれることなく
時計台の向こうへと消えていく、おお、エイリアン
もう君の存在はホットじゃない
笑い方なんてとうに忘れた
素直な涙の流し方も
打算を利口だと信じ込んで
人々は明日も満員の電車に乗り込む
流星群の夜にしか
もう誰も空を見上げたりしない
ファンタジーさえもインスタントに扱われる世界
タップして手に入る現実の軽さしかもう若者たちは受け止めら
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