IQ500の蕎麦屋/こんにちは!みんです
 
た、自営業で一儲け、といった夢を追うことができたのもバブル期であるし、「Fラン大学生」でも就職に困らなかった時代でもあるのだ。「言葉ベラベラ出ない」のは、「空気読みすぎて」、つまり既に過去のものとなってしまったバブルの空気感の消滅を誰よりも鋭敏に察しているために、バブル期を生きてきた同世代の人たちの無責任で前時代的な物言いよりも慎重に発言してしまうからだ。この自らの慎重さに「あ」と気づくことによって、自分の世代が未だに「バブルが弾けて過去利用した文化」の中にあることに二度目の「あ」を機に自覚的になっているのである。内言で語られる瞬発的・主観的な気づきであるがゆえに、客観的に見ると難解だ。


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