キングジョー(ウルトラセブン)/角田寿星
 
                    
風に揺れるさとうきび畑 水牛は浅瀬をわたり
メカニックの少女が額の汗をぬぐいながら
空を見あげるまなざし
水平線のあわいに浮かんでしずむ
そこは時間の止まった星で ぼくは
からだごと吹き飛ばされて
君と繋いでいた左手だけが残った

あおく透明で
ほんとうにきれいだった
ああ どうして思い出は
こんなにも美化されたがるんだろう

とも

りゅうこつ
らしんばん

四艘の船はアステロイドの波を越え
青くうつくしい君の星へ
ぼくのすすむ道はいつだって
そこが 命の遣り取りの場になる

異郷の仲間たちは同じことばを
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