「世の中しんどい」/モマリサ公
 

垂れ幕が上がるとそこに
泥水が何本もペットボトルで
中には水色もあったよ
螺旋状においてあってさ
それを飲み干さないと
前へは進めず

別に前じゃなくてもいいけど
いつもの待ち伏せの道を
ずーっとぐるーっと遠回り、で
逃げながら喉がカラカラ
ひっついて裏返りそうだった
どこまで走ったか意味フメーで
帰り道わからなくなった
逃げて、とかどっかの私が言う
つらい。悪いことじゃないのにね

透明の銃の手入れをしている
いつでも撃てるほどにピカピカに
撃ちたい奴から順番に番号をふって
撃たなきゃならないから順番に撃つ
今は率直に言えば
めちゃめちゃ「絶」しか
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