窓/
soft_machine
最終便の窓に
輪郭をすて
崩れる夜をみつめ
泡だつ雲に
色をさがす音が
ビルの光にあつまる
Y字路で仔犬が
左右に別れたり
黒板に隠れた
誰かが消されるたび
触れたい、これに
もうこごえない
それとも
ふうせんの中
こほりと咳したくらいの
ささやかな赤さで
ひろがれたなら
乾きつく
空っぽに似せた感情
硝子の世界の朝
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