ふくよかな幽玄/
あらい
しゃれこうべがごろごろしている
貼り付けられた鉄塔、冷笑を游がす目印
せめぎ合う暗黙と劣等感。哀切と解熱
いくつかの山と谷を越える
やはり花は咲き乱れている
それでもそれでもこの夢は
リアルな感情を描写しながら
走り続けている
霧深い白夜を
ランプを灯して
シワの目立つ制服を着た姿と
目を凝らす
砂袋から溢れていた
幸福のようなものを
まばたき一つせずに 撓み・丸み
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