photograph/
ミナト 螢
あの日
セルフタイマーに
置いて行かれた
あなたと私
ボヤけた景色が
時を駆け抜けて
さよならに
近付いてしまう
写真を破いたら
あなたに痛みが
伝われば良い
そんなことを願う私
意地悪なのでしょうか
本当は
何度もなぞった輪郭が
今どうなっているのか
知りたいだけなのに
戻る
編
削
Point
(2)