光/
ミナト 螢
自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで
真っ直ぐに
息をしている
僕も光も
躊躇いながら
前へと進み
その眩しさで
顔を塗られたら
心が解れて
ひとりでも笑った
透明な絵の具は
どこにも
売っていないから
もしもこの先
光が輝けない時は
僕の眼差しを
分けてあげたい
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