旅路/玉響
 
星がめぐり
私が歩いてきた
春夏秋冬の道もまた
夏から秋に移り
今は冬へと向かいつつある

めぐる
全てはめぐるのだ
季節も命も
ただ自然の法則の基に

始まりがあれば
必ず終わりがある
遥かなる魂の旅を想う

夏という季節を地平線の彼方に見送り
道も半ばを過ぎた今
心の在処は夕凪のような静けさの中にある

秋の風、匂い、色、音
目の前に広がる様々な情景
枯れ逝く氣配
生と死を辿る旅路

終わりなき迷いの世界

たとえ 今 動乱の時代の風に吹かれても
この星は変わりなく
木々は紅葉を深め
やがて 静かに雪が舞い
この星の全てを包むだろう
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