遺書/
ミナト 螢
白い部屋で
死にたい
何となく
綺麗に見えるから
誰も会いに来ない
最果ては
孤独になっても
溢れる言葉の点滴で
まだ生きたいと
願っていた
ジップロックの中で
海の音を聞いた
あれは思い出
そんな袋を
幾つも抱えて
過去の光が
今を照らした
去りゆく日は
風を集めた
カーテンの下
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