吐く、夢/ミナト 螢
 
僕が吐く息は
寒くて白い

大抵が
空を見上げて
消えてしまう

時々、色を貰って
シャボンのように
君を透かしている

また会えたら良いね
夢みたいな現実で
林檎は赤くて
捨てても死なない

そんな風には
なれなくても
左手に吐く夢は
右手で奪って欲しかった
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