吐く、夢/
ミナト 螢
僕が吐く息は
寒くて白い
大抵が
空を見上げて
消えてしまう
時々、色を貰って
シャボンのように
君を透かしている
また会えたら良いね
夢みたいな現実で
林檎は赤くて
捨てても死なない
そんな風には
なれなくても
左手に吐く夢は
右手で奪って欲しかった
戻る
編
削
Point
(1)