リボン/
ミナト 螢
靴紐くらいしか
結べなかったあの頃
君と出会えて
絡み合ったり
僕の両手に
花束が届くような
日々だった
嬉しい顔が
出来なくても
そのリボンで
君と繋がっていると思った
温もりは空気の外へ
逃げていくけれど
吐き出す息さえ
リボンで
飾りたくなる
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