休日の終わりに/番田 
 
うに感じていた。


そのようなことを考えていると、雨は上がっていた。夕方頃にスーパーに向けて自転車を走らせていると、小雨が降っていたので、意味はないのかもしれないが、身を屈めた。空気抵抗は減らしていたのかもしれないが、雨は回避できていたようには思えない。空気抵抗の低下によって速度が増すほどに、当たる雨の量は増えていたからである…僕は前に入ったことのあるマクドナルドの窓を見ていた。そして、そこから見ていた景色を思い出していた。夏の暑い日、店にたどり着くまでの長い道のりに目を閉じていた。バニラシェークの冷たくて甘い味を、汗だくの体とのぼせた脳に焼き付けながら、昔NYCの街並みの中を歩いていたこ
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