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玉兎
生きていること
朝が また 私を 駆り立て
呼吸とともに 一日が始まる
縛られていること
気持ちからは 成り立たない 行動
目頭は いつだって 乾いている
歩くということ
目的は簡単 なのに うまくいかない
想いだけでは 届かぬ現実
眠るということ
自我は はなたれて 無意識の混沌へ
一日の時間のなか 無我の境地
こうして
私の意志とは関係なしに
私の位置は確定する
繋がってゆく鎖のように
解けるどころか
確定を繰り返す
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