四百年に一人の探求者/st
 


ご本人は
そんな記録などには
ほとんど興味がないらしい

昔から
勝つと思うな
思えば負けよ

なんて
言われてきたが

どうも
そんな次元のものではない
ような気がする

即ち
常に最善の手を指し続ける

という
AIが進歩した
現代ならではのもので

勝つのは
最善の手というのを

それぞれの局面で深く検討し
それを指し続けたほうで

過去の定石も
この観点からは
ほとんど役に立たない

勝つとか負けるとかではなく

この
四百年に一人の少年が
興味を持ち

かつ
一生懸命努力しているのは


常に次の


最善の一手を


探し求めること





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