恋/ミナト 螢
 
欲しいものがなくても
コンビニまで走った

あの人の好きなものを
まだ知らないから

お酒も煙草も
ガラスの向こうで
光って見えた

いつかは
扉を開けて
渡せるように
少しだけ
背伸びをした

レジの横で
賞味期限に近いパンを
列の前に並べて
何となくでも
愛されたかった
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