横顔/秋葉竹
 



眠るために酔おうとして
酔えない夜は

もうろうと想う美しい
風景が3ミリづつずれてゆく、
神さまの
立ちくらみみたいな世界


天使なんているわけないだろ
そんなに楽しそうに笑っても


ちゃんと云っていいのは、
深夜人生を振り返って想い出す
ただ胸を針で刺された後悔は
斜めにして忘れたいこと


無口な笑顔だけが、
さみしそうに
ひとりは自由だと語っているようで


だいたいの悲しみを知っていると想う
それもある意味生きるための悲しい嘘だと想う


いつまでもころがってんだろぉな、
正直な月の影みたいな黄色いダイヤモンド


だから射し込む月光がある、
君の忘れられない横顔







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