夏の終わりのメロディーを聴きながら/秋葉竹
 


心が疼く

夏も終わる

風は秋の色に染まる

空はなにも語らずただ晴れわたり
抑えられないさみしい青い静けさで
海を見降ろしてくれている


そういえばこの夏の真夜中の浜辺で
ふたり花火をしたときも
なにもいえず
お互いが好きだったと想うけど
目も合わせずに
ただ静かに夜空をみあげていたなぁ

それだけでも
通じあえてた

そして最後は
線香花火をみつめて

そんな夜も
いつも、いつも、いつも


いったい
この夏の想い出の中で
君の潤んだ瞳の奥で
僕の顔はどんな風に映っていたのだろう

ただ精一杯君が好きだと

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