あや/あらい
 

   都会の喧騒を呑み込むように静粛に貶める
 一面記事も褪色する。その差額は乱雑な呪文に
溺れたキミとボクが手を伸ばしても追放された。


色を潤ませた燭台を利き腕に持ち、
観覧車も電飾も車のヘッドライトも、
  ただロマンチックな眼差しで捻じ曲げられる

             ピクリと潤んだだけ

  蜩はカナカナと凪いて無慈悲にたどり着いた

まあるいだけのガラス細工の
瞳に伝染る トワイライト
戻る   Point(1)