嘘つきな月/秋葉竹
 


それを嘘だというのなら
真実なんて
秋風に吹かれる
落ち葉みたいなものさ

どれほどの
正しさを掴み取ったとしても
世界に伝わらないなら
ただの嘘つきだ
と想うんだ

笑って、さ
生きてゆくのは
難しいかもしれないとか、夜
想いそうになったら
急いで夜空をみあげるんだ

けっしてゆけるわけのない
遠さにある
けれどもそれは確かにある
星たちの雲のような群れを
みた気になるんだ
星雲とかいう

ピンどめみたいに
星空に
突き刺さる
三日月も

ちゃんとわかってるよ、みたいに
微笑んでくれていた

だから
なにも今日一日に
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